2025年6月17日・18日
千代石社員一同は、奈良の歴史と仏教文化に触れる社員研修旅行を行いました。
今回訪れたのは、室生寺、長谷寺、飛鳥寺、石舞台古墳、そして法隆寺。
古代から現代へ受け継がれてきた「祈り」と「文化」に直接触れ、
その場所に立ち、見て、感じる二日間となりました。
そして、この旅にはもう一つ、特別な意味がありました。
2026年7月26日
「飛鳥・藤原の宮都」が世界遺産一覧表に正式に記載されました。
私たちが飛鳥の地を訪れたのは、その約1年前。
まだ世界遺産登録前の飛鳥を歩き、その歴史と風土を肌で感じていたことになります。
千代石社員一同にとって、この研修旅行は今振り返ってみても、
たいへん意義深い旅となりました。
1日目 それぞれの地から奈良へ
北関東勢と神奈川勢が新横浜駅で合流。
ここから、千代石社員研修旅行がスタートしました。
新横浜から新幹線で名古屋へ。
名古屋駅では観光バスに乗り換え、
一路、奈良県宇陀市にある「女人高野 室生寺」へ向かいました。

[写真:名古屋駅での乗り換え風景] [写真:観光バス車内・移動中の社員の様子]
車内では、それぞれがこれから始まる研修旅行への期待を膨らませながら、
奈良へと向かいました。
そして到着した室生寺。

[写真:室生寺 山門前・社員一同の集合写真]
室生寺は、奈良県北東部の山あいにたたずむ古刹です。
「女人高野」の名でも知られています。
山深い静寂の中に立つ堂宇。
木々に囲まれた参道。
長い年月を経ても受け継がれてきた仏像や建築。
その場所に身を置くと、普段の仕事とは違う時間の流れを感じます。
千代石の仕事もまた、先人から受け継がれてきた「供養」という文化に関わる仕事です。
その原点にあるものを、自分たちの目で確かめる。
今回の研修旅行には、そんな意味もありました。
旅の夜は、社員同士の大切な時間
初日の夜は、奈良県橿原市のホテルに宿泊しました。
一日の研修を終えた後は、社員一同で宴を囲みました。
仕事の場を離れ、普段とは違う表情で語り合う時間。
笑い声も交わされ、和やかなひとときとなりました。
同じ場所で働いていても、ゆっくり話す機会は意外と多くありません。
こうした時間も、社員同士のつながりを深める大切な時間となりました。

[写真:宴席・社員一同の集合写真]
2日目 まだ夜の静けさが残る早朝から
翌朝。
まだ夜の静けさが残る早朝に身支度を整え、午前5時、ホテルを出発しました。
空が明るくなる前の静かな街を抜け、向かった先は、
奈良県桜井市にある真言宗豊山派の総本山、長谷寺です。
長谷寺は「花の御寺」としても知られ、日本における観音信仰の根本道場の一つとして、長い歴史を持つ寺院です。
そして、この日の朝は、千代石にとって忘れられない特別な時間となりました。
長谷寺の朝の勤行へ
早朝、長谷寺の本堂へ。
千代石一同は、朝の勤行に参加させていただきました。
この日の勤行では、河東田が観音像の足元に特別席を設けていただき、
猊下様、僧侶の皆様とともに列席しました。
本尊・十一面観世音菩薩の御前で読経が行われる中、
社員一同も静かに勤行に参加しました。
長谷寺の本尊は、十一面観世音菩薩立像です。
高さ約10メートルに及ぶ大きな観音様を間近に仰ぎながらの勤行は、
千代石社員にとって貴重な体験となりました。
朝の静寂の中に響く読経。
長い歴史を重ねてきた観音様の御前で、厳かな時間を過ごしました。
そして、千代石の「大札」も奉納し、
「商売繁盛」の祈願を込めて読経をしていただきました。
読経後には、猊下様から直接お声がけをいただき、
千代石の大札を受け取るという、ありがたい機会にも恵まれました。

[写真:長谷寺の朝の勤行]
さらに、案内役の僧侶の方に促していただき、
社員一同で四方の山々に向かって拝礼しました。
仏様への祈りとともに、長谷寺を取り囲む自然にも敬意を表し、
この日の朝の時間を終えました。
早朝から始まった長谷寺での時間は、千代石社員一同にとって、
深く心に残るひとときとなりました。
飛鳥へ――日本の歴史が動き始めた場所
長谷寺を後にして、一路、飛鳥・斑鳩へ。
飛鳥は、日本の古代史を語るうえで欠かすことのできない場所です。
そして2026年7月、「飛鳥・藤原の宮都」が正式に世界文化遺産となりました。
私たちが訪れた2025年6月は、その約1年前。
まだ世界遺産登録前だった飛鳥の地を歩きました。
飛鳥寺と飛鳥大仏
最初に訪れたのは飛鳥寺。
飛鳥寺は、蘇我馬子の発願によって建立された、
日本最初の本格的な寺院とされています。
本尊の銅造釈迦如来坐像、通称「飛鳥大仏」は、
飛鳥寺創建時の作とされる日本最古の仏像として知られています。
約1,400年以上もの時を越えて、今もこの地に残る仏様。
私たちが普段携わっている「供養」という文化も、
こうした長い歴史の中で受け継がれてきました。
時代が変わっても、人が祈り、手を合わせ、
大切な人やものを想う気持ちは続いています。
飛鳥大仏を前にすると、その時間の長さを実感します。

[写真:飛鳥大仏] [写真:飛鳥寺全景]

[写真:飛鳥大仏と千代石社員一同]
石舞台古墳――古代の人々が残した巨大な石の記憶
飛鳥寺を後にし、歩いて石舞台古墳へ。
目の前に現れたのは、巨大な石が組み上げられた圧倒的な姿でした。
石舞台古墳は、6世紀末から7世紀初頭頃に築造されたと考えられ、
蘇我馬子の墓と伝えられています。
30数個の岩からなる石室は、総重量約2,300トンともいわれています。
古代の人々が、これほど巨大な石を運び、組み上げた。
現在のような重機もない時代です。
石舞台古墳を前にすると、当時の人々の技術力と、
そこに込められた権力や祈りの大きさを想像せずにはいられません。

[写真:石舞台古墳前・社員一同] [写真:石舞台古墳全景]
さらに古墳内部へ。
巨大な石室の中で、社員一同が記念撮影。

[写真:石舞台古墳内部・社員一同]
外から見る石舞台。
内部から見る石舞台。
同じ古墳でも、立つ場所によって感じ方が大きく変わります。
歴史を「知識」として学ぶだけではなく、その空間に実際に立ってみる。
今回の研修旅行では、その大切さも改めて感じました。
法隆寺――1400年の時を越えて
そして今回の研修旅行、最後の訪問地となったのが法隆寺です。
法隆寺地域の仏教建造物は、1993年に世界文化遺産に登録されています。
法隆寺には、7世紀後半から8世紀初頭に建てられた木造建築が残されています。
金堂、五重塔、中門、回廊など、
長い歴史を刻んできた建造物が今も大切に守られています。
飛鳥から斑鳩へ。
日本に仏教文化が根付き、建築や仏像、祈りの文化が形になっていった時代。
その歴史をたどるように、私たちは法隆寺の境内を歩きました。

[写真:法隆寺境内] [写真:法隆寺夢殿]

[写真:法隆寺境内・建築物]
法隆寺の境内には、長い年月を経てもなお美しい姿を残す建築物が並びます。
木造建築だからこそ伝わってくる、木の温もり。
柱や梁に刻まれた長い年月。
そして、それを守り続けてきた人々の手。
文化財とは、単に古いものを保存することではありません。
次の世代へ受け渡すために、今を生きる人が守り、手入れし、伝えていくものです。
これは、千代石が携わる供養や墓地にも通じるものがあります。
大切なものを受け継ぐ。
そして、次の世代へつないでいく。
今回の研修旅行を通じて、改めてその意味を考える機会となりました。
法隆寺の境内で、最後の一枚
長い旅の最後。
社員一同で法隆寺の中庭へ。

[写真:法隆寺中庭・社員一同]
二日間の行程を振り返りながら、最後の時間を過ごしました。
そして、旅の締めくくりは法隆寺山門前。

[写真:法隆寺山門前・社員一同]
全員で記念撮影。
今回の研修旅行を象徴する一枚となりました。
「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」
法隆寺を訪れると、正岡子規の有名な俳句を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」
正岡子規の代表的な俳句として知られる一句です。
この一句からは、奈良の静かな風景と、そこに響く法隆寺の鐘の音が浮かんできます。
長い歴史を持つ法隆寺が、単なる文化財としてではなく、
人々の暮らしの中に息づいてきた場所であることを感じさせてくれます。
飛鳥寺の飛鳥大仏。
石舞台古墳。
長谷寺の観音様。
そして法隆寺の木造建築。
今回の二日間で訪れた場所には、それぞれ異なる歴史があります。
しかし、共通しているものもあります。
それは、人が大切なものを後世へ残そうとしてきたことです。
祈り。
供養。
信仰。
建築。
仏像。
そして、人から人へ受け継がれてきた想い。
千代石が、この旅で感じたこと
千代石は、樹木葬をはじめ、墓石や供養に関わる仕事をしています。
日々、お客様からさまざまなご相談をいただきます。
「どのように供養したらよいのか」
「先祖代々のお墓をどうしたらよいのか」
「これからの家族に、どのように残していけばよいのか」
時代が変われば、供養の形も変わります。
それでも、人が大切な人を想う気持ちまでなくなるわけではありません。
今回訪れた寺院や遺跡には、何百年、何千年という時間の中で受け継がれてきた文化があります。
私たちは、その長い歴史の一端に触れました。
そして、千代石もまた、今を生きるお客様の想いを受け取り、
それを次の世代へつないでいく仕事をしているのだと、改めて感じる機会となりました。
2025年6月の研修旅行。
そして、その翌年。
「飛鳥・藤原の宮都」は、世界遺産一覧表に正式に記載されました。
登録される前の飛鳥を、私たちは社員一同で歩いていました。
歴史を振り返るだけではなく、実際にその場所へ行き、
自分たちの目で見て、手を合わせ、感じる。
それもまた、千代石にとって大切な「学び」なのだと思います。
これからも千代石は、先人から受け継がれてきた文化を大切にしながら、
今を生きる皆様の想いに寄り添い、
その先の世代へつないでいける仕事を続けてまいります。