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    今に息づく祈りの聖地
    妙光山 報恩寺
    (臨済宗建長寺派)
2025.05.22
心花(このか)の里樹木葬墓地
寺院紹介

悠久の時を超えて
今に息づく祈りの聖地
妙光山 報恩寺
(臨済宗建長寺派)

栃木県佐野市。
豊かな自然に抱かれ、静かな気配をたたえながら、悠久の歴史を今に伝える妙光山 報恩寺。
そのたたずまいは、760年余にわたる時の流れを越えてなお、として揺るぎません。

 

創建は鎌倉時代初期、元久元年(1204年)。
木曽義仲の遺子・清水冠者義高がこの地に落ち延び、佐野家に仕えた後、佐野(岩崎)越前守義基と改名し、父祖の冥福を祈るため一寺を建立。
臨済宗の開祖・栄西禅師を招き、如法寺と称したのが始まりと伝えられます。

その後、21世・三伯玄伊和尚の代に「妙光山報恩寺」と改号。
鎌倉・建長寺の隠居僧を歴代住職に迎えるなど、由緒と格式を重ねながら、精神文化の源流としてこの地に確かな存在感を刻み続けました。

 

時代は流れ、戦国の世から安土桃山へ。
天正19年(1591年)、名僧・天徳寺了伯が母の菩提を弔うため中興を果たし、福源山古溪籐和尚を迎えて堂宇を再興。
徳川幕府より19石7斗の朱印地を拝領し、末寺八ヶ寺を擁する一大伽藍を築き上げました。

報恩寺は、時代の変遷を越えてなお、地域とともに歩み、篤い信仰の中心として栄え続けます。

 

しかし、幾多の試練もまた、報恩寺を襲いました。
寛政・嘉永年間に二度の火災、さらに平成6年には不慮の火災により多くの伽藍を失いましたが、そのたびに檀信徒の篤い支えを受けて再興。
平成10年には、現在の本堂が建立されました。
そこには、過去を偲び、未来へと祈りをつなぐ、揺るぎない意志と絆が息づいています。

 

本尊に祀られるのは、奈良時代の高僧・行基作と伝わる薬師如来立像。
「医王如来」として、古くより人々の苦しみを癒し、安らぎを授けてきました。
天徳寺了伯も深く信仰を寄せ、佐野家再興の守護仏と仰いだと伝えられています。
今もなお、訪れるすべての方々に、静かに、しかし確かに、心身の癒しと光明を授け続けています。

 

また、報恩寺では坐禅体験も開かれています。
正座が難しい方には椅子坐禅もご用意し、誰もが無理なく、静かに自らと向き合うひとときをお過ごしいただけます。
坐禅と読経の後には、抹茶と和菓子で心をほぐす茶礼のひとときも。
静寂に身をゆだねることで、心の奥に、やさしくあたたかな光が満ちていくことでしょう。

 

  

 

  

 

 

妙光山 報恩寺――
それは、時代を超えて受け継がれてきた深い祈りの結晶。
そしてこれからも、変わらぬ安寧と希望を、人々の心に静かに灯し続ける聖地です。

どうぞ、心を澄ませ、悠久の祈りに包まれるひとときをお過ごしください

 

【山号】妙光山

【寺号】報恩寺

【宗派】臨済宗建長寺派

 

 

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