7月17日、烏山・永隆寺にて
お施餓鬼法要が行われました。
餓鬼(がき)とは、
生前の行いのせいで餓鬼道に落ちてしまい、
成仏できぬまま食べ物を口にすることも叶わず
いつもお腹をすかせてさまよっている霊のことです。
仏教の教えによれば
自分の私利私欲にばかり夢中で
他人に分け与える、つまり「施し(ほどこし)」を
しなかったことが原因であるとされています。
欲深い人やケチな人、
楽しみや幸せを自分だけで味わおうとしていた人が
死後に生まれ変わる世界。
お施餓鬼は、こうした餓鬼たちに救いの手を
差し伸べるとともに仏の教えや生き方を改めて考え、
生きている人が徳を積むための大切な法要です。
先祖を供養する盂蘭盆会と共に施餓鬼会を営むことで
徳を積めると考えられています。
自分自身の先祖だけでなく
多くの霊魂を弔うという気持ちが大切です。
あわせて、自身の日頃の行いについて、
ゆっくりと見つめ直す良い機会になるといいですね。