5月12日、鎌倉・材木座の妙長寺にて、
「伊豆法難会」が厳かに執り行われました。
伊豆法難会は、宗祖 日蓮聖人の伊豆法難をご追想し、
そのご遺徳を顕彰する妙長寺にとって大切な法要です。
弘長元年(1261年)、日蓮聖人は『立正安国論』をもって世の安寧を願い、
幕府へ諫言されたことにより伊豆へ流罪となりました。
その道中、伊東沖の「俎岩(まないたいわ)」へ置き去りにされるという
過酷な法難に遭われた際、地元漁師・舟守弥三郎に救われたと伝えられています。
後に、弥三郎の子息であり日蓮聖人の弟子となった日実上人が、
このご法難にゆかりある地に堂宇を建立したことが、
妙長寺の始まりとされています。
当日は、妙長寺で初めてとなる高座説教も執り行われました。
高座説教は、僧侶が高座に上がり、
仏の教えや日蓮聖人の御生涯を分かりやすく語り伝える伝統的な法話形式です。
この度は、葉山・本圓寺の三田隆憲上人をお招きし、
『日蓮聖人 伊豆法難』についてご説教を賜りました。
時に穏やかに、時に力強く語られるお話に、
堂内は静かな感動に包まれ、
参列された皆様も深く聞き入られているご様子でした。
続いて執り行われた法要では、
荒行僧による厄除け祈祷、お加持が厳修されました。
堂内に響く読経の声とともに、厳粛な空気に包まれながら、
皆様それぞれが祈りの心を捧げられていました。
また、「日蓮聖人」への報恩感謝をはじめ、
「お魚供養」「ペット供養」などのお塔婆供養も行われ、
命への感謝と供養の心が静かに満ちる一日となりました。



境内には、伊豆法難ゆかりの「伊豆法難記念相輪塔」をはじめ、
海の恵みへの感謝を今に伝える「鱗供養塔」も建立されており、
妙長寺が長きにわたり、
人々の祈りと供養の心を受け継いでこられたことを感じさせます。
幾多の困難を乗り越えながらも、人々の安寧を願い続けられた日蓮聖人。
そのご精神に触れる伊豆法難会は、現代を生きる私たちにとっても、
感謝と祈りの大切さを改めて見つめ直す尊い法要でありました。

なお、鎌倉材木座樹木葬墓地
「星あかり」「月あかり」は、全区画完売となっております。
これまでご縁をお寄せいただきました皆様に、心より深く感謝申し上げます。