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    真言密教の深遠なる教え
    香取山 真光寺
    (真言宗 豊山派)
2024.08.08
寺院紹介
野田樹木葬墓地

伝統を今に伝える
真言密教の深遠なる教え
香取山 真光寺
(真言宗 豊山派)

香取山 真光寺は、室町時代の応仁二年(1468)、法印憲心により開基・開山しました。ご本尊は、十一面観世音菩薩で不動明王(慶徳印本尊)が脇本尊になります。境内には、大師堂、馬頭観音、禽獣供養塔、水掛け地蔵、十九夜供養の碑、復興の梅があります。

 

そして、厄除大師 中郷新四国88ヶ所霊場の第4.5.6番札所に選定されています。中郷新四国八十八ヶ所霊場は、千葉県野田市内にある霊場で、新四国八十八ヶ所の一部です。この霊場は、野田市を中心に88箇所の札所があり、真言宗豊山派や浄土宗、修験系単立などの宗派の寺院があり、巡礼や巡拝の旅を通じて、心の安らぎや願い事の成就を求める人々にとって重要な場所となっています。

 

真言宗は、その源を遠くインドに発し、平安時代の初め、弘法大師が中国(当時の唐)におもむいて、これをもたらされ、日本に確立されました。遍く広く、ものの存在を肯定する曼荼羅思想(※1)や、全ての人間にやどる仏性の光明をみつめる即身成仏(※2)思想をもとに、世のため人のためにお報いしようという「四恩酬答」の教えが基本です。四恩とは、自分が支えられている多くの人に感謝の心を持つということ。命がけで私を産んでくれた母、育んでくれた父母、祖父母や親戚の人々、友人、知人、会社関係者。幼少のころより今日まで、どれほどの人たちに教えられ、支えられしてきたことでしょう。感謝の数を挙げれば、それは数え切れないと思います。人間は人間によって支えられています。もっと広く捉えれば、大地や風や山、海、河、この地球や宇宙にも支えられています。人生の旅路は、報恩の旅なのかも知れませんね。この世の中に父母があって自分が生まれ、みんながいて自分が助けられ、国があって生活ができ、三宝の恩により、心穏やかに過ごせます。

 

 

  

 

 

※1 曼荼羅とは…真言宗や仏教の考え方、教えを表現した「両界曼荼羅(りょうかいまんだら)」は「胎蔵界(たいぞうかい)曼荼羅」、「金剛界(こんごうかい)曼荼羅」の2つの曼荼羅を合わせたもので、どちらにも大日如来さまが描かれています。胎蔵界曼荼羅は、大日如来さまを中心に、たくさんの仏さまが集まっていて、これは考え方の違う人や生き方をすべてみとめて「あなたと一緒にいたい」と「肯定」する大きな世界が表現されています。金剛界曼荼羅は、全体が9つに区切られていて、上段中央に大日如来さまが描かれており、9つの区切りは大日如来の知徳の世界を表しています。ここには、どういう結果でも、その結果になった原因があるのだから「その原因やプロセスを正しい智慧でもって見極めて弁別していこう」とする分別の世界が表現されています。

 

※2 即身成仏とは…密教独特の成仏思想。現在の肉身のままで仏になること。

 

 

真光寺で深遠なる真言密教の智慧に触れ、自分を振り返っててみませんか。

 

【山号】香取山

【寺号】真光寺

【宗派】真言宗豊山派

 

 

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