佐野・報恩寺では今年も境内いっぱいに紫陽花が咲き始め、
まもなく見頃を迎えようとしています。
このたび、ご住職より、美しい紫陽花(アジサイ)の写真をご提供いただきました。
しっとりとした初夏の空気のなか、
淡い水色、鮮やかな青やピンク、深みのある紫、黄緑や白――
色とりどりの花々がやさしく咲き誇り、
訪れる人々の心をそっと癒してくれます。
紫陽花は「浄化」や「調和」を象徴する花であり、
花言葉には「家族団欒」「寛容」、そして「無常」
――すべてのものが移ろいゆくという自然の摂理が込められています。
無数の小さな花びらが寄り添い、一つの花房となる紫陽花の姿は、
人と人とのつながりや、互いに支え合う大切さを思い出させてくれます。
紫陽花は「移ろう心を受け止める花」とも言われ、
変化そのものに宿るやさしさと美しさを教えてくれるように、
私たちの心を静かに整えてくれます。
この季節、大切な方とのご縁に想いを寄せながら、
静かで美しい時間をお過ごしいただければ幸いです。
皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。